服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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白い杖のおじさんだった

狭い道を前から杖を突いたおじさんが歩いてきた。

おじさんは路肩に身を寄せるように、ボクは車でゆっくりとすれ違うのだが、

その時「すみません」とおじさんの声が聞こえた。

別の日、狭い道をボクは自転車で行ってた。

前方の十字路に男性の後ろ姿が見える。

一方通行ではあるが左右が見えず車が来る危険なところである。

自転車の速度を落とし、男性とほぼ同時に横断した。

追い越し際に男性を見ると白い杖を突いた、あのおじさんだった。

おじさんは常に済まない気持ちになられるのかも知れないが、

阿呆な自分のつぶやきは何なんだ。

昔々、あの通りの上をガソリンカーが走っていたころ。

下のトンネル通路を抜けてきたランドセル背負った小学生の女子3人が、

道端の野花を摘んだりして下校している。

何故かボクは自転車を停めた。見ていると仲良しに見えた少女の一人は目が不自由だった。

「記憶の風景」にいつか書(描)こうと思っていたが、果たせなかった。

大きくなられただろうが、素晴らしい3人に変わりない。

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