服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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じゃじゃ馬馴らし

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小倉城堀割の前に近代的再開発ビルがある。新旧が不思議とコラボしている。
その違和感の無さは、人々の流れ、集客群を見れば判る。
川、堀割の景色が自然に人々に溶け込んでいるようである。
そのビルの地下のラーメン通りで「塩ラーメン」食ってから、6階の北九州劇場へいく。
小倉へ来たのは、シェイクスピア喜劇の『じゃじゃ馬馴らし』を見るためであった。
蜷川幸雄演出による、すべての役を男性俳優が演じるオールメール・シリーズ。
キャストが、歌舞伎の『NINAGAWA 十二夜』で麻阿役を演じ、新たな女形像として観客を笑いの渦に巻き込んだ市川亀治郎さん。
これが初めての蜷川演出となる筧利夫さんら多数の個性的俳優さん。
舞台は中世イタリア。速射砲的に長い長い台詞が飛び交う。
筧さんは最初から最後まで3時間、はじけっぱなし。天才・亀治郎さんは比類なき様々なしぐさ、発声法で観客を魅了する。
ラストのカーテンコールがユニーク。歌舞伎調、現代調、そのいずれでもなしと5回も・・。
終わりよければすべてよしというか、さすがである。