服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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ストックホルム時間

とでも言っておこう。ストックホルムも暮れ、正月はノーベル賞のパーティがあるシティホールの海辺で迎えた。
夏の白夜は一日中昼みたいだが、ストックホルムの冬も朝昼晩が判らなくなる時がある。☆レストランの午前の仕事を終え下宿に戻り仮眠して起きるが、外は真っ暗、腕時計も止まっている。しまった、遅刻だ。電車のホームの時計も8時を指している。変則で夜の出勤なのだ。焦る。とにかくレストランカジノ・スリーコインへ急ぐ。スリーコインのネオンが暗い街に浮かび上がっている。従業員入口から入るとすでにコック長はいたが、まだ誰も、全然セーフであった。駅の時計も大雪で止まっていたのであった。スパイ大作戦のように時間のトリックにやられたような、しかし、これが北欧の冬の感覚と安堵が喜びにかわった。イタリアンバンドのクーネオさんも出勤すると、調理場に来て「Daijiroさん今夜も元気にいこう」とマフラーを解きながらウインク。

記憶の風景より