服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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津軽三味線

「はがくれ支部・高橋浩寿・五周年記念大会」を見に文化会館へいった。高橋浩寿さんは20代前半の女性でS子さんの先生でもある。子供のころより三味線、民謡が天才的だったよう。数年前、エスプラッツで高橋浩寿さんのリサイタルを見て聴いて素晴らしかった。抑揚が激しく叩きつけるような曲弾きは男顔負け。東京から駆けつけられた浩寿さんの師匠である71歳の高橋裕次郎さんには参った、恐ろしくすごかった。プロの余裕と迫力。氏の演奏とトークは圧巻で、唸り、惹き込まれ顎がはずれるくらい笑わされた。最近の若手三味線弾きとは及びもつかぬ。「津軽はじゃじょんがら、病は気から(わけわからん)」「普通の三味線はこう・・」と静かに平坦に弾き、「津軽はこう・・」と抑揚をつけ激しく叩きつける。それだけで、違いは判り、津軽が楽譜のない自由奔放の三味線かがよくわかり、また、観客を一手に惹きつけてしむのであった。「東京キュウバンボーイズとの三橋美智也さんの三味線がかっこよくて、津軽をはじめた・・」と当時の三橋美智也の演奏形態模写を披露、かとおもうと高橋地竹山、吉田兄弟などの奏法、しぐさを軽々とまねられるのであった。90歳の尺八奏者にむかっては「○○さんまだ生きてたんですか、あんまりあわないものだから亡くなられてるとおもってましたよ」と。とてつもないおっちゃんである。一芸を極めるとは微塵も必死さやきつさを見せないことのようだ。 終演後、彼岸花を見に広田記の田んぼへいく。真紅の毒花、幽霊花が黄金前の緑の稲田に赤く真っ赤に咲いていた。花よきれいとおだてられ咲いてみせればすぐ散らされるバカなバカな バカな女の 怨み節. .夢は夜ひらく・・。