服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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余白に遊ぶ

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「金子剛古希展」(県立美術館)を見る。ここ十年間の油彩画、水彩画、版画が整然と展示してある。水彩画が多いせいもあってか、明るく透明感がある展開である。今回はサギをモチーフに木版画の大作にも取り組んでおられた。彫りの黒色と紙の余白が素敵な労作である。若いころは油彩画でも今回の版画のような作品を描いておられた(鳩の空間)。余白の取り方が純日本人的に身にしみこんでいらっしゃる。油彩画の家族シリーズ、凧揚げシリーズにしても一貫した共通の絵画空間がある。