服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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行動展(佐賀)

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イメージ 2行動展(佐賀)県立美術館。
130号~200号の大作ばかりがずらりと並ぶ。
広島巌さんは例の如く昭和の一風景を戯画的に執拗に描かれている。
冬の薄暗い床屋の風景である。
ストーブでほのかに赤い待ち客の顔。
革のベルトで研ぐ剃刀とその理髪師の眼が妖しげに光り、さだかし、禁断の手術室とか女郎部屋といったアンニュイな時の流れ。
下平武敏さんは平板な板目の上に絵馬のようにその土地の伝承祭事が展開された平面絵画であるが、同時に絵馬、案内掲示板と見せることで、平面性を回避しようとする「現代性」がコンセプト、思想でもあるようだ。
大きさが見せる迫力というものもあるけれど、このご両人はサイズ云々よりも執拗に具象でもって具体化してあり、さすがである。
秋の本展へ向けて、それぞれがそれぞれにがんばっていらsっやる。