服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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玉の井 抜けられます

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上野から東武線で駅三つの東向島に行く。
東向島と言うより、かつての玉の井駅の方が判りやすい。
東京にいたとしてもこちら方面に来ることはまずないだろう。
観光スポットにも入っていない。
駅を降りていろは通り(玉の井通り)を歩く。
スーパーパーケット(寄席玉の井館跡)の奥に身延山の寺、啓運閤があり、ここを書いた永井荷風の「寺じま記」の一節が
看板に表示してある。
また歩く。佐賀の街か、神埼か小城といったぐらいの人がほとんどいな住居だけが密集した下町である。
「抜けられません」の玉の井の面影など最早なにもないけれど雰囲気は好きだな。
狭い路地が狭い一帯にいるくんでいおり、よくもこんなところに棲んでいるななと思うくらいの落差・タイムスリップではあるが、
永井荷風さん、滝田ゆうさんの風景ははるかかなただ。
買い物に往来する自転車のご婦人たちはビュンビュン飛ばしてる。信号機もなく、車もほとんど通らないからだろう。
それが、どこかなつかしい。