服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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キム・ソンス 木彫り人形(彫刻)展

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「キム・ソンス 木彫り人形(彫刻)展」松原川沿いギャラリーシルクロ。
韓国の葬儀の棺を飾った伝統的人形のイメージから、現代風にアレンジされてる。韓国でも売り出し中の現代作家・50代。
以前は西洋的表現にどっぷりだったが、小さいころに見たその人形がテーマとして復活、そして、骨董屋で見付けたというそのオリジナルが一体会場に飾ってあった。現代的にアレンジされたカラフルな人形たちも未来があってたのしいが、オリジナル人形が秘める時間的美しさや品性が薄れているようにも感じる。まだその途中でむずかしいところであろうか。
完全に民族性なりを消すという方法論もあろうかとは思うが、全体に韓国の作家たちは民族性なりを精神的に背景に、根本に、下敷きにしている。
日本や中国は前記に近いが、単に歴史の違いと言うことにはならない。
どちらがイイということでもない。
作品を現代的に解放しようとする時、歴史的民族性らが重いがゆえに避けてはいくが、リキテンシュタインのドットにしてもクリストの梱包やゲートにしても歴史、民族性の表出に他ならない。
夜、そのキムさんのオープニングパティーがおごそかにも華やかにひらかれた。たくさんの人たちが会場を埋め、キム氏が作品の解説をした。
例の九産大OB作家5人も来て、なごやかな交流となった。
場所をGイバに移し、深夜まで芸術論が交わされた。
白(ペクゥ)の後輩で九産大OBのソンさんは日本語ができるが、ここでも金(キム)さんが通訳として大忙し。