服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

tomatotiger8.sakura.ne.jp

硫黄谷

イメージ 1

乗合バスに乗る。
10人ぐらいの乗客があったが、偶然にも全員が同じ宿であった。
紅葉真っ盛りの霧島路をバスは走る。
とぼとぼと歩き、たまに立ち止り、外界を見やる竜馬とお龍の姿が見えるようだ。一日がかりの充足の道中であったろう。
およそ30分、硫黄谷に着く。
昔、来たような気もするが判らない。
バス停の小屋から電話をすると、宿のバスが迎えに来てくれた。
宿の左右の山の間に下界が見える。
下の町や山並みが霧と雨雲に見え隠れし、真っ白な硫黄の湯気が山に昇る。
かつての秘境も現在はマイカーでもバスでも容易く来れるのである。
とぼとぼと果てしなく歩くなど夢か。
露天風呂と地酒の「硫黄谷焼酎」を堪能。