服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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モチの巨木

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もう一年が経つ。
前の野中烏犀園さんの庭の桐の木を植木屋さんが、クレーンに乗って伐採していた。
S子さんが表に出ると、と下でクレーンを操作していた親方が話しかけ、笑い声が聞こえて来る。詩吟や踊り、選挙の話、延々と続いたようだ。
植木屋の親方は、日本舞踊の女形をやってるということであった。
トイレの窓からお屋敷の庭を見ると、豊穣に赤い実を付けた二本のモチの木はそのままで、桐の木は丸坊主になっていた。
その赤い実を食べにまだ小鳥たちは来ない。
モチノ木は鳥たちがくるのを待っているのに、昨年も実は残ったままだった。しかし、青空に映える実に美しいモチの巨木である。