服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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モースコレクション 明治を生きた庶民のくらしと「もの」

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気持ちい天気である。
電車の窓から超巨大な江戸東京博物館が見え、お隣の蔵前国技館は影が薄くなったようだ。
両国駅から江戸東京博物館の道沿いにずらりとテントが張ってあり、
そこで人々が持ち込み食材でバーベキューをやっているのであるが、その狙いが何なのかわからない。
まぁ、博物館に入れば、そんなこと直ぐにわすれてしまうけど。
こちらもたくさんの人が展示物に見入ったり、体験コーナーで遊んだりとにぎやか。
エドワード・シルベスター・モースという東大の教授もし、大森貝塚の発見者でもある彼が、明治の日本の庶民の暮らしや心根に魅せられ、多彩な品々を「記録」としてアメリカに持ち帰っていた。
「日本がなくしたものを、モースがとっておいてくれた」というかたちでのモースコレクションの展開。
この人も絵がうまい。写真も撮っているけど、メモのように日記のように目に触れたさまざまなものを描いてある。
日本人をやさしいまなざしで見つめ日本人の生活文化を驚きを持って讃えている。大人たちが子供を大切にして子ども天国のような笑いの耐えない生き生きとした庶民の暮らしであったようだ。
開拓のアメリカ人である肉しか食さないようなモースには、すべてが驚きであったのだろう。マルコポーロジパングと言ったのに
近いのだろう。いまひとつ実際の明治のよさを見せ付けられ目からうろこであった。美術展よりおもしろいかも・・。