美協の総会がほほえみ館である。
井上さんは大正4年生まれの85歳。
苦労人で筋金入りの陶工はいつしか人間国宝。
正確には無形文化財保持者である。
たのしくおもしろい講演ではあるが、奥が深い。
何事も無比の作品にかける飽くなき探求。
それも仏教では精進というらしいが、
家族や女の又の力、すなわち努力のお陰であると、
ユーモアたっぷりに真髄を披露された。
美協には白磁の皿に鳥の顔が線描きされた珍しい作品が飾られている。
夜は受賞者や会員らの懇親会が千代田館である。
席を補充するほどの大宴会となった。
祭りなのである。