セミの声もだんだん弱まっていく。地面に落ちて死んでいるのもいる。十字路から四方を見ても道行く人はいない。砂塵が舞うでもなく焼けたアスファルトを車がいくだけ。締め切った家から甲子園中継の音ももれてこない。あのころとは、がらりと変わった生活、…
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