まだ川副の漁港は冬のような景色だが、風は春めいている。岸壁の火葬場から白煙がたゆたう。人が煙になって昇っていく。小津安二郎の「小早川家の秋」にあった。ラスト・・、火葬場の見える川で洗濯する麦わら帽子の農夫(笠智衆)は、傍らの妻と言葉少なに…
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