服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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中田英寿

 中田英寿選手が現役引退を自身のHPで宣言した。  まずもって、お疲れさん、たくさんの熱いプレーをありがとう。 誰しも生きていくかぎり、多少のちがいはあろうが、プラスにもマイナスにも似たような場面があるものである。 彼としては燃え尽きたのではなかろうか、と今はおもいたい。 チームがありファンがあり、独りとはちがう要素(を)もヨシとしていかなばならないたのしさと歯がゆさなど当たり前のこと。 のらりくらりとボクも何十年。惰性でも何でもかまわない。やり続けていけば、周りがつぶれて自分が残る、と言う他力本願の他人落とし。冷酷さの由縁である。 独りであろうとしても独りにはなれず、日陰に入れば、人もまた恋し。 「何のために・・What for」と問いの消えることはない。消えないことの永遠せいに甘んじ。他人からも国家からも逃げるように来るも、自分からは逃げられぬアホ道。 その点が中田選手とのちがいだ。 中田選手は自分で自分の壁を壊したんじゃない。かってに壁は崩れ、壁の向こうの光の中に自分を見たのであろう。逃げるのではなく、そこへ彼は向かう。 彼は今、挫折と失望の中にいる。しかし、この矛盾を矛盾としない道を選んだ。 プロとしてのサッカーは捨ても、大好きなボール蹴りは続けると。 神がかりになって宇宙からもどってきた飛行士でもある。 そんな言葉も吐けず、生活の糧に追われると言うのが大方の現実。 どこにちがいがあるのか?そんなちがいなんてない。 「父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました。 干し柿、餅も美味しゆうございました。・・」と、追い込まれたあの円谷幸吉(享年27)選手の憔悴と疲れの方式ではない。時代もちがう、が、自分を追いつめ、さも冷静に回想した文章は気になる。 しばらく、目立つ場には出てこないだろう。そうもいくまいが、より普通であろうとするのではなかろうか。 佐賀に来て、豊饒の田んぼと潟の海でもを見てみんしゃい! 追伸、ボクがHPを作るとき、クールな「NAKATA HIDE オフィシャルHP」を参考にさせてもらった。しかし、現在はジャンクボックス。 どこかで会うこともあるだろう。