１０時に休暇村を出て、内牧に向かう。根子岳のすそ野を越えて宮地へ。いつもなら宮地で日田方面へ折れるところだが、５７号線を直進して阿蘇に入った。阿蘇駅のインフォメーションでこの辺りの地図を調べる。駅前のお土産屋はいつ閉鎖されたのか、看板が朽ち哀れだ。電車で訪れる人たちも少なかろう。でも駅はきれいで売店もあれば、野菜売りのおばさんもいる。なのに、乗降客はゼロ。ここから５７号を外れ日田方面に行けば、内牧は直ぐだ。 その前にＲ子から「見に行くように」招待券をもらっていたので、「カドリー・ドミオン（かつてのクマ牧場）」にいく。小グマや巨大グマが１００頭ぐらい地下のプールに押し込められている。クマたちが肉体をもてあまし、ぐうたらと伸びており、哀れである。それに、けっこう毛だらけ、クマ 糞だらけ。その臭いたるは、硫化水素ガス並で鼻の芯が痛くなり、デリケートなボクは倒れそうになった。早々に場所を移動すると、野外ステージでクマが曲芸していた。 見物客の中にどこかで見た顔、うん、やっぱ、柴俊夫（さん）だ。歳はボクと同じとおもうが、テレビで見るよりは女性っぽい男。 園の一番奥に「みやざわ劇場」はあった。テレビでもおなじみらしくすごい人気である。チンパンジーのパンくんやブルドッグのジェームズくんの珍芸ショウはおもしろかったが、昔の見世物小屋の雰囲気に、なつかしいと言うより、気が重くなるのだった。
