服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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根子岳に秋風

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一夜明けても雨。窓から見える根子岳が流れる霧に隠れたり現れたりする。ヒッチハイクをしていたころ、ユースホステルの窓から見ていたフィンランドの森を思う。朝食はダイニングルームでやはりボク一人だった。昨夜より、その女性はいろいろと話しかけてきた。旦那の姿もあった。パンと卵とコーヒーなど。BGMのインストルメンタルが少女趣味のダイニングルームに弾む。夏休みでも客は少なかったのではなかろうか。何かに憧れて二人ではじめた森のお宿も、こんなはずではなかったろう。遊びや趣味でお金を稼げたら、それにこしたことはないが・・。個人経営のよさはあろうが、よさを出せないままにほとんどのペンションがぽしゃっていくようだ。 ”~夢も憧れもどこかちがっているけど それが二人の夏のハーモニー~”。励ましてやりたい気にもなったが、宿賃を払い早々においとました。道路にでるとビジターセンターがあったので寄る。写真や地図の展示物。日本中津々浦々にあるような代わり映えしない内容。施設の裏山も子供らの体験学習ができるような仕掛けがほどこされているが、子供たちが訪れたとは思えぬ ”強者どもの夢の跡”。高森の月廻り公園に車を停める。根子岳烏帽子岳が眼前に美しい。草原にポニーと子ヤギが放牧されており、観光客がその動物に触れたり、草を食む口元を不思議そうに眺めていた。家畜たちはしばしも休まず食べては糞して食べる・・をくり返す。日差しは強いが吹き抜ける風はもう秋。なんだかいやだな。3時に南阿蘇休暇村にチェックイン。部屋に入って驚く。根子岳烏帽子岳が眼前にそびえ広がる。最高、これは、もうハワイのマウイ島だな。料理も温泉も眺めもサービスもよかった。ペンションをキャンセルしてよかった。