服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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マドンナたちのフィリッピン展

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腹も落ち着いたとこれで、階段を上り階上のアジア美術館へ。 アナウンスで何にか「トークショー」があると言うので覗いてみた。 「マドンナたちのフィリッピン展」12月25日(月)まで。 九州大学文学部美学美術史研究室の学生さんたちあ(ほとんどが女性)のプロジェクト「AQA」によって企画、構成、広報された展覧会である。 フィリピンの女性、キリスト教、歴史、文化に照準を合わせ、ヨーロッパのキリスト教がフィリピンの女性たち(マドンナ)にもたらしたものの観点から構成された作品17点の展示。学生さんたちのトークでも聞かなければ、「ヨーロッパとキリスト教に侵攻されていく・・」と言うキーワードを知らなければ、日本人にはちょっと分かり難い表現スタイルである。 かつて、アジア美術家展に所属し諸外国との交流展にも関わったことあるけど、絵を見るだけでは、力がないと見えないものばかりである。韓国との交流展もやはり、酒のレベルから一歩すすめないと、いかんだろう。そうなると現実的にはいよいよたいへんなのであるけど。 美術館が九大の学生さんに企画を依頼したと言うのも新しい発想だし、 学生さんたちのトークは見事なものであった。未来の学芸委員として合格だね。どこかの美術館でお会いしましょう。