服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

tomatotiger8.sakura.ne.jp

仮の姿か

 ”しのぶれど 色に出でにけり わが恋は  ものや思ふと 人の問ふまで”  平兼盛 『拾遺集』 のようなしのぶ色の和菓子を作ってくださいと、タレントの光浦靖子が和菓子の番組で言ってた。 今時、忍恋もなかろうが、知り合いに恋文を書くと言う人がいた。 結局、恋文でも結ばれなかったようだ。 葉隠の ”恋の悟りの究極は忍ぶ恋である。  恋しなん後の煙のそれと知れ つひにもらさぬ中の思ひは”  から忍ぶ恋がクローズアップされ、片想いも忍恋とした青春時代があった。 葉隠で言う忍恋とは男性間のことではあろうが・・。 今となっては ”玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば    忍ぶることの よわりもぞする” 式子内親王新古今集』とその時々にどうにでも言える。