服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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コースト・ガード

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あんまり寒くて、外に出るのを拒んだ。 「コースト・ガード」監督:キム・ギドク海岸線から北朝鮮スパイが侵入するのをガードする若い兵隊たちと村人との摩擦。女も男も兵隊もセックスと殺人で精神異常者と化していく、ありそうなアブナイ状況。これで、キム・ギドクの作品・3本を見た。まだ9本が残る。韓国では既存の映画界に背き、猟奇的残酷性や性描写が女性軽視とバッシングを受ける異端児。最近、キム監督は自分の作品を「ゴミばかりを創り出して申し訳ない。映画から身をひく」と宣言したようだが、キム・ギドクに何が起こったのか。「春夏秋冬そして春」のように狂気の中にも美しく人を見つめる作品もあるというのに、キム・ギドク自身が映画の主人公たちのように病んでいるのかも知れない。映画をゴミと言う彼だが、映画によく登場するアートや絵画はまだ愛しているようだ。そんな人間もいてイイし、いてくれる方が信じられる。パフォーマンスじゃなく、次に生きてほしい。似たようなことは結構、誰もがおもっている。正道は壊れまいが、人が作ったもの。生きるとは彼にとっても映画よりリアルな世界なのだ。映画にリアルや真実を求めるより、娯楽でよかったりして・・。それでは、なおつまらない。時代に追いつけない人間のあがきは「みんなでわたれば怖くない」から格差社会もなんのその、一億総x正義とおもいやりの良識人。