服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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ボツワナの空

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家でする仕事が一段落したので、自転車でイバにいく。「古賀悦子・ボツワナ展」原色が塗り込められた大小の作品とボツワナのおもいでの品(書籍、雑貨ら)がぎっしりとつまっている。草原と空、動物、床屋、花、少女が主な題材のようである。狭い画廊で空を広く見せる工夫もなされていた。赤い大地と空だけの10号?のキャンバス6枚が間隔をとって並べられている。これだけでも何となく雰囲気は伝わる。どうしようもない広さ、何処を見ても空という抗いが沈静していく開放感。その連作の中央のキャンバスに唯一白くコウノトリが上昇気流に舞っている。どこにいてもそうなんだろうが、古賀さんの自然と空間に対する思い、あるいは接近法なのだろうとおもった。潟や田んぼにいても、際だって色彩は迫ってこないが、寝ころんで空を仰げば、コウノトリも赤い砂漠もまぶたの外に広がっている。自分の色になったとき、赤が青にも緑が赤にも成りうるのである。我々の社会のように自由にカメラをむけたり、写生をすることがお国が変われば、いかに難しく、危険な行為であるかも聞けた。しかし、目や心に焼き付けたおもいでを絵にすることは、できるのである。カメラ、紙、筆に頼るのも人間の知恵ではあろうが、そんなものなくったってという、原初的な”見るとミルク”や”乳の海”を忘れてはならない。 ”人間の創り出すすべてのものは、自然の偉大な著書の中にある。ガウディ”


I田N子がボツワナの乾燥イモムシを水で戻し、そのスープを皆に飲まそうとするからこまったやっちゃ。ひからびたイモムシは水を吸って膨らみ動いているようである。さすがにイモムシを肴にはできないが、参集のみなさんと我を無くして飲んだ夜。