服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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彼岸は此岸

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お彼岸である。墓参りをして、本堂で大鉦を鳴らした。ゴーンwnwnnnnnnnnnn・・・・・もう一回、GooooonnnnnnNNン・。まだ酔ってるのだろう、五臓六腑に鎮静剤のように効いてくる。境内にボクより若い和尚さんが普段着でおられた。学校の先生でもあり、知らなければ和尚の顔ではない。「イイ天気ですね・・」ボクも、いっちょ前に言えるようになったもんだ。「そうですね」とは和尚。二人は沈黙・・。空を見上げる・・。お寺さんより手作りのおはぎ、きなこもち、くさまんじゅうをいただいて帰る。和尚さんはこちらが通りを曲がるまで小川の向こうから見送っているのだった。家にもどると、「同行二人」を背に遍路姿のおめぐりさんがマイクロバスと車5台でやってきた。総勢18人。玄関の祭壇で拝み、ご詠歌真言密教。お接待の菓子を雑のうに入れ、茶を飲み、再び車に乗り込んで次の場所へと去っていく。その後に吹く虚空の風は何だろう?伊丹監督の「お葬式」もそこを問うてた。不思議な風景である。こどものころは嫌いだったのに。春の野を歩くおめぐりさんの風景ももう見られないのだろう。昨夜のお酒を抜くでもなく、何だかもう一杯。覚めえぬ身体がにんまりとまたよろこんでいる。