服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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スウェーデンつながり

土曜丑の日。。?ちがった。土用丑の日。そこで、うなぎ食った。うまかた。焼きたてが一番ですよ、とうなぎ屋の大将はいうが、中国産じゃなかろうな。小田実さんが亡くなった、とニュースで言ってる。享年(74)。昔、外国にいこうとおもった一つの要因が小田さんの”何でも見てやろう”だった。ストックホルムの帆船のユースホステルに、小田さんのサイン入りの「何でも見てやろう」がおいてあった。今度お会いしたら、いっしょに酒を呑みましょう。イングマール・ベルイマンの「鏡の中にある如く」1961年が、あってた。ベルイマンの映画はまともに見なくても疲れる。パリのルクサンブール公園でスケッチしていたら、ボクと同年ぐらいの坊主頭の若者が近づいてきた。スウェーデン人だった。彼もひとりぼっちでさびしかったのだろう。親しげにボクのそばから離れようとしない。二人はカフェテラスでコーヒーブレイク。彼はいきなり「クロサワ・・」というので、ボクも「ベルイマン・・」という。これで通じた。「ベルイマンのセブン・シールズ(第七の封印)を見たか、イイ映画だろう」と彼は言うけど見てない。ボクは英語もだめだから、単語とジェスチャー。けれど、外国と映画の話ができるのは幸せなことだ。台湾で「ホウ・シャオセン、映画監督の」といっても台湾人は「そんなの知らない」と話題を変えるのだった。その、スウェーデンの若者は夜になっても、ぴたりとボクに付いて離れない。だんだん、不気味になってくる。しかし、モンマルトルの人混みの中ではぐれ、ほっとした。まさに暑い今の季節だった。今となってはその続きを見たいような・・。