服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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コオロギ

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コオロギがよく鳴いている。昼の暑さ忘れさす自然な音色だ。 20歳のころ、蒲原マンションの側溝で道路が凍りつく12月になっても鳴いているコオロギがいた。自分を重ね「コオロギ爺さん」という一遍の詩を下宿人誌「飢餓」に書いたものだ。それを同居人・U君がボクの個展の時にガリ版刷りの詩集にして、配った。その、薄っぺらな一冊が本棚のどこかにあるはずだが、所在は判らず。あの時代は金もなく、たのしかったのだが、ホントはきつかったのだとおもう。季節を超えてコオロギでありたいね。