服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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映画ばっかっ

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NHKBS「100年インタビュー」を見る。山田洋次監督だった。過去の作品から最新作「母べえ」に触れながら、ふるさと、品性、黒澤、小津、人間、家族、笑い、戦争など、山田監督の思想の原点が見える。戦前前後を通しての憂える日本の姿(位置)でもある。かつて、ある新聞に山田監督の”引き揚げと闇物資列車”の思い出があった。その後、詩人の田村隆一さんが寅さんの原点は、引き揚げ列車の風景にあるってなこと??を新聞に書いてたね。インタビュアーの渡邉あゆみさんも聴き上手だね。お二人とも一応東大だったっけっ・・。池袋文芸地下のオールナイトで見た「馬鹿が戦車でやって来る」も、もう一回見てみたい。


 新藤兼人監督もイイ。「新・墨東綺譚」(1992年)監督:新藤兼人をまた見た。当時は出演の墨田ユキのエロ映画まがいの宣伝だったが、玉ノ井通いの荷風の散りれる一生も切なくも人間荷風である。「ブラックボード」監督:新藤兼人1986年中学生の死、いじめに取り組んだ作品。ベテラン俳優陣の中で佐野量子扮する中学生に自然なリアルさがあった。裸の島、どぶ、鬼婆などがイイのばかり。竹中直人殿山泰司になった「三文役者」(2000年)も面白かった。タコ八郎もいない。若い監督もたくさんいるけど、まだ見えぬ。塚本晋也阪本順治監督には期待している。