服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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江口彰展

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K子さんを見送ってからギャラリー久光にまわった。「江口彰展 ALUMI ON TRAUMA インスタレーション」江口さんが表でたばこ吸ってた。 10時過ぎとあって、本日の最初の客となる。フロアー一面に鍋焼きうどんのアルミ箔の器が碁盤状に50数個並べてあっり、その中央部分に手作りの飛行機が4機と缶やペットボトルのつぶれたフタが置かれ、一つの器に赤で「トラウマ」と書かれている。それが、作品の全である。銀色に塗られた缶や、飛行機もあるが、「飛行機の機種にはこだわってない」ジュラルミンのイメージのようだ。 1機に日の丸がついていた。「製品はゴミになり、ゴミは製品にリサイクルできる」と言う今日的問題が下敷きにされている。しかし、それから先にテーマ(言いたいこと)はある。「トラウマ」である。氏が生きてきた70年・戦前戦後を通して変わらぬゴミ貯め、旧態依然の現実。フロアーの諸々がゴミ貯めであったり、戦場であったり、ポストゴミ貯めはどうなる?とたたずむ現実。電子時代が来たけれど、ストレスとトラウマが増殖するだけ・・。フロアーに並べられ、また、ばらまかれた品々をヒントに答えを見つけていくことになるのだが、普通目には、ちょと判りにくいかも・・。いつまでも現代アートをたのしんでいらっしゃるようだ。