服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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Vフォー・ヴェンデッタ

Vフォー・ヴェンデッタ」監督;ジェームズ・マクティーグ 舞台は近未来のロンドン。。『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟が製作と脚本を手掛けたというだけにスリラーと映像に引き込まれる。ラスト「理念」「希望」というキーワードが示される。古い映画で「禁断の惑星」(監督 フレッド・M・ウィルコックス、制作年 1956年)というのがあった。 「潜在意識と自我の関係」という心理学的なややこしいテーマをSFとしての状況設定を持ち込むことで、「イド」の理念で表した。また、「2010年宇宙の旅」では浮遊するモノリスを理念としての生命体・「希望」として説明した。と昔からあるテーマである。がそれだけに難しくスベルことが多い。Vフォー・ヴェンデッタ」はそれを早いテンポとCGで見せおもしろかった。民衆の「理念」「希望」が「イド」となって悪政を吹き飛ばすという、ちょっと破天荒な結末ではあるが、英国の国会議事堂・ウェストミンスター宮殿が爆破炸裂するシーンは生々しかった。