服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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見えないところ

啓蟄というが、今年は虫さんたちの気配をかんじないのだが・・。ざわざわざわ、ぞろぞろぞろぞろ、むしむしむしといった。地から湧きあがるような、細胞が増殖するときのような微熱。自然というものは実にうまくできてる。今更ながらに。ファーブルも西行芭蕉も知っていた。癒しの場所ではないだろう。ご当地の歌人・草市潤さんはいう「庭は絶えず宇宙と向き合っている。だからボクは庭を見るんだ」と。今は見えない虫たちも生きるための知恵と体力を目立たぬところでつけている。そんな人間がそばにいても気付かないものだ。