服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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デス・プルーフinグラインドハウス

「秘密と嘘」「麦の穂をゆらす風」。いずれもパルム・ドール作品。最後まできちんと見た事無い。辛抱しきれず毎度途中で変えてしまう。今回もそうだ。繰り返しどこかのチャンネルでやってる。このところ掘り出し物になかなか出会わない。これだから映画館へも足が進まない。ならば、自分で作るかと軽くおもったり。


デス・プルーフinグラインドハウス」はおもしろかった。タランティーノ監督・脚本。いろんな映画を下敷きに、それ以上におもしろくしている。妄想というか独りよがりな空想を映画の現実にしてしまう。ここで止めておこう、というような作り方ではない。徹底的にやる。「パルプヒクション」がそうであったようにハチャメチャな展開とストーリーは天才的。「内容の為に破らない規則はない」と偉大な作曲家も言ったようにアートは前進あるのみ。ご承知のとおりアバンギャルドも軍隊の最前列の「前衛」の兵隊のことである、とかつて古沢岩美さんから聞いた。それであってタランティーノはカット、編集が緻密で、映画からは外れない。見る側の気持ちを判っているのか、暴力もバイオレンスもエロチカもド演歌魂で奇妙に明るく吹き飛ばす。アンディー・ウォーホルに似ている。当時、相手にされなかったウォーホルの娯楽映画も今なら・・、どこかで特集やらないかな・・。さてさて演歌魂は娯楽に通じるようだ。日本人としては何魂を持てばイイのか。ゲルマン魂、アラスカ魂ケルト魂、イスラム魂、マオリ魂?????