服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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北斎の空

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陽が暮れる前に、と慌て気味に本庄の河口に行った。河川工事は終わったのか重機はなく葦原も大丈夫だった。けれど、対岸の広い空地では1年ぐらい前から重機8台が土をならしたり盛り上げたりしてるが、一体何をしてるのか判らない。マンションが出来るはずもなく、たんなる泥置場にすぎぬのか。 5時に重機も止まり笑い声と共に作業員のおじさんたちも帰っていった。陽も落ちて西の山々が浮世絵版画のようになる。やわらかなシルエット。北斎もこうやって山を見て海を見て、富士山や荒波を描いたのかも知れない。イメージは繰り返しの反復であって創造でもない。職人的修練が、実写、現物を前にしなくとも、いともたやすくやってのけたかのような可能を生むのであろう。