服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

tomatotiger8.sakura.ne.jp

「トンマッコルへようこそ」

イメージ 1
イメージ 2製作 2005年 韓国
監督 パク・クァンヒョン
音楽 久石 譲
出演 シン・ハギュン チョン・ジェヨン カン・へジョンほか。韓国でも最高に当たった映画だが、見たのは今回が初めて。
朝鮮戦争期、南北の境界山奥に子供のように純粋な人々が暮らすトンマッコル村はあった。
その村で南北の兵隊が遭遇し対峙するのだった。
榴弾穀物小屋を吹き飛ばすが、トーモロコシがポプコーンとなって雪のように降りそそぐのであった。
いきなりのラストのような始まりに引き込まれる。
やがて兵士たちは南北の垣根を超え「○○さん兄貴と呼ばしてくれ」とこころを許し、軍服を脱ぎ村人たちとも共に生活するようになる。
敵、味方のラッシャー木村がある日突然リングでマイクを握り、「馬場さん、俺の兄貴になってくれ、兄貴と呼んでもイイだろう」といったようなもので、くすぐったくもほのぼのとした雰囲気がその先の予兆となる。
しかしその結膜は両軍の兵士がトンマッコルを爆撃から守らんと、B29の雨あられの爆弾に玉砕するのであったが・・。
イメージ 2JSA」"Joint Security Area(共同警備区域)" 2000年制作、
監督 : パク・チュヌク  出演 : ソン・ガンホイ・ビョンホンイ・ヨンエ 、 キム・テウ ほか、でも両軍兵士の友情がテーマだった。
南北分断の象徴である板門店。ふとしたきっかけから許されざる友情を育む事になった南北の兵士達の交流と顛末を描いていた。
イメージ 2日本人の感情、感性となんら変わらない、その度合いが韓国、朝鮮の方がちょっと強いか・・。
日本でもこのような脚本が書けないのかともおもうのだが・・、背景にある南北戦争、民族分断の現実が架空の脚本にリアリズムを挿入するのだろう。
豊穣化する社会では人のつながり、心が希薄になっていくのだが、そこをいくらほじくってもマスターベーションみたいなモノばかりが次々創りだされるだけではないか、と皮肉の一つも言いたくはなるね。
それからすれば、佐賀出身「いつか読書する日」「のんちゃんのり弁」の緒方明監督に期待したい。