服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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銀座 渋谷

イメージ 1新橋から歩こ天になった銀座通りを三愛ビルの方向へとブラブラ。
銀座と言えども商店街は呼び込みもあり、たいへんそうだ。
後数日で建て替えに入るという歌舞伎座では、通りから多くの人が写真を撮っている。
路肩で歌舞伎座を丹念に鉛筆で描いているおじさんがいる。
「壊していいのか」と張り紙をして絵のコピーを「募金・一部¥100から  」としている。独りで保存を訴えてる人のようである。
トイレのため三越に入ると目の前を銀髪ぼうぼうの革のコートに杖をついた派手な老人が口を「へ」の字に横切った。ロックンローラ・U田Y也翁ではないか。後で新聞を見たら「仕分け」傍聴の帰りのようであった。
アジア、欧米の観光客がやたらと目立つのも東京ならでは、珍しくもないのだろう。
渋谷へ行く。ハチ公広場からスクランブル交差点、109から路地裏まで、ハチの巣、アリの巣をつついたような地面が見えぬ人の群れ。
それも若者ばかり。ぶっつかることもなく往来、移動していくのだからやっぱり人間もアリの血筋か。
ぶんかむらミュージアムへ入る。
「レンピッカ展」ロシア系フランス人で1920年代に活躍したの美貌の女性画家。
日本ではまだ知られていないようだ。
立体派的な人物の肉体はメタリックな光沢を放ち、大型モーターバイクのように官能的である。すべてが作者自身を投影していると言うが、美しさとは裏腹の時間の積み上げを感じてしまう。
画家はこつこつというまじめさは見せてはいけない。見せないものである。