服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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忌野清志郎が描いた500枚の絵画~

7/23(金)NHK BS-hi『ぼくはロックで大人になった~忌野清志郎が描いた500枚の絵画~』を見た。
清志郎さんは都立日野高校時代、美術部に席を置いていたらしく、その後も秘かにずっと絵を描き続けていたのであった。
何のてらいもなく 高校時代の延長のように無骨な筆致で描かれている。
自画像や静物、家族、友人、イラスト、スケッチなど素敵だ。
我流無心に抑制をきかせ色数多く、エネルギッシュな作品はゴッホゴーギャンに傾倒するのか、無心な我流は現代アートと言える。
インチキなタレント画家が目立つ中で、数少ない本物である。
人に見せるなど考えてもいなかったのだろうが、画家としての道も可能ではなかったろうかと思った。
欲張りではなかったのだ。彼の欲は愛であり、欲の無い男である。
高田渉さんとどこかで重なる。
「ぼくの好きなおじさん」は美術部の恩師。小林先生であった。
その縁で、最近は美術部のOB展にも出品し、出席していた。
小林先生は当時を振り返り「彼は寡黙に描いてました」と。
おなじく美術部だった三浦 友和さんも毎年OB展に焼き物を出品しており、会場での小林先生と清志郎さん、三浦 友和さんらの集合写真が紹介された。
芸人でもない美術部員にもどった清志郎さんと友和さんの顔がイイ。
道はそれぞれ違っても無垢な美術部時代が何かと内省の支柱になっているのだろう。
ロック魂の背骨には絵画魂が詰まっていた・・・。
何を持って生きていたのか少し判ってくるようなイイ番組であった。
と同時にわが身を忌ましめられ、清志郎さん、ありがとう。