服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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亀の楽園

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ピンポン・・。
宅配さんかと玄関を開ける。
ガラガラガラと、そこにいたのは眼鏡をかけた紳士なおじさん。
そして、かざした手には大きな石。
亀であった。
佐賀では亀のことを「くうず」とか「ぐうず」と呼ぶ。
じゃんけんの”ぐう”に似ているところからの名の由来と 志津田 藤四郎さんの「佐賀の方言」にはある。
おじさんは言う。
「道路の真ん中をあるいていたんですよ」
「ご近所の方のペットが逃げたのではないか」
と車を停めて亀を救ったのである
梅雨時期にはよく、轢きつぶされた亀を路上に目撃するのだが・・。
「そばの川から上がってきたのでしょう」ととりあえず預かることにした。
浦島太郎のようなおじさんである。
そういえば、以前路上をを歩いていた亀をボクも拾って飼ってたことがある。「燃え尽きた地図」のラストである。
助けた亀はアカミミガメ(ミドリガメ)。
従来のクサガメ(くうず)を川や池で見ることはなくなった。
クサガメとは草のカメではなく、くさい臭いを発するところにある。)
外来種により小動物の生態系は代わりに変わった。
場内お堀の蓮が全滅した原因の一つにこのアカミミガメが考えられているようだが、はなはだギモン納得できない。
今朝の佐賀新聞に水路の木の上で甲羅干しするアカミミガメが載ってた。
イイ写真だなと思ったらやはり小山さんのショットであった。
カエルや鮒よりも亀だらけの川やクリーク。
いたるところで見られるようになった新らたな亀の風景である。
もう亀は珍しくないのだ。カブトムシにしてもそうだ。
亀(クウズ)やカブトムシを欲した少年の日は絶えるのだろうか。
しばらく思案したが、ペットであるはずもないと、受け取った亀を持ってそばの川に下りた。
川岸の水の中にそっと置いた、とたんに手足首を出し素早く魚のように水草の中に姿を消した。