服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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日洋展・佐賀

イメージ 1
イメージ 2恩師・吉田進一先生の会である日洋展を美術館へ見に行く。
画廊・研修室にはぎっしりと17人(一人、4,5点)の作品が並ぶ。
厚塗りの日展系の迫力が展開する。
吉田先生に手ほどきを受けたものの、ボクは厚塗り、筆のタッチの荒あらさとは逆の方向を選んだ。
しかし、厚塗りは魅力。絵具そのものを画面に見る。
以前に比べると吉田先生の厚塗りも少しは薄くなったようだが、衰えは見えぬ。
大久保孝夫さんも強引に塗り込み一気に描き上げてあるように見えるところが現代。
強引さでいけば、宮原榮作さんの塗り込みは突出していて、ホワイトには決断があり白そのものの絵具が輝いている。
時代を歩んで来られた方々だけに、日展的絵画とは言え、抽象表現主義、アクション、コンテンポラリーの空間処理が内在している。
さすが、伊達にはとボクと流儀は異なるようだが、感心させられる。
出品者の多くが佐賀の有明海、河口、田んぼ、山などを題材としてあるのも、この会の特徴か。
何もない佐賀の風景を瑞々しく広大に天高く謳ってある。
なのに、20代、30代の人たちの参加がないのはさびしい。
とは言え、ボクらの「磁場」も現状は同じ。
みなさんお元気、だから描いてるってとこかな・・。