服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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フランダースの絵画

月曜日でもオープンしている美術館もある。
フランダースの光り・ベルギーの美しき村を描いて」
を渋谷のBUNKAMURAミュージアムで見る。
ベルギーと言えば、ジェームズ・アンソールぐらいしか知らない。
ベルギーの近代美術が紹介されるのは珍しいのではと・・。
19世紀、フランダース地方の小さな村シント・マルテンス・ラーテムとその周辺に都会の喧騒を離れて芸術家たちが移り住んだ。
田園地帯で生活し都会にはないおおらかでゆったりとした表現を展開しているが、どこかものたりなく亜流なのである。
声として世界に広がっていないのも、そこいらの要因なのだろうけど、都会を離れた自由人たちの田舎讃歌、田舎人としての強さもあまりかんじられないのであったが、反骨的なジョルジュ・ミンヌの絵画と彫刻や、農村を素朴に現す歌するギュスターク・ド・スメットのキュビックスな作品は現代へと通じる強い表現であった。