服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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長谷川和子染色展・庭の草花

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日韓交流展の会議の後、「長谷川和子染色展・庭の草花」をとねりこカフェで見る。
藍を主体に青、黒、黄土と余白の白が草花をデザイン化されている。
中央に一点ピンクのチューリップが鮮烈。
茶店内部が広くなったようにマッチしている。
多分、普通の家に飾った状態もこうなるのだろう。
糊でマスキングするだけに、切れ味は当然すっきりさわやか。
色の数だけマスキングをくりかえし、にじみ、ぼかしでバランスをとってある。染色であって、絵画的である。
茶店であり、お客もいるという限られた具体的な現実空間に飾る場合、諸々の一部として埋没したり、店の雰囲気と反発しがちである。
今までここで見た個展にもそれはないのだが、今回は大きい作品が展示されているにもかかわらずステキな空間となっている。
作品のよさはもちろん、作者の準備と意図がぴたりと符合したのではなかろうかと思った。