服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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モネとジヴェルーニの画家たち

渋谷Bunkamuraミュージアムに「モネとジヴェルーニの画家たち」を見にいく。
入ったとたん「これは掘り出し物だ」とのおもいが最後まで続いた。
モネが住んだパリから70劼離献凜Д襦璽砲箸いβ爾鯢饌罎砲靴討△襦
普通の風景画か変遷していくらモネの画風を他の画家たちを透しても感じることが出来る。
モネの「ジヴェルーニの冬」は白い風景に褐色の線が走るだけのシンプルな冬景色だが、正しく現代絵画の骨格を見るおもいがする。
出口最後の壁に展示してあった120号ぐらいの「睡蓮 柳の反影」は圧巻。
蓮が浮かぶ水面に映る柳を描いたものだが、ほとんど抽象画である。
感じる色と骨格が抑えてあり、画面は荒々しく例の静寂した透明な空間とは異なるのだ。
この部分を抽出して故意に表現したのが現代絵画であることは、明らか。
日本庭園を愛し、絵画の分岐点にいたモネの美しさだけでない、貪欲な本質が素敵だ。