服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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恵比寿のアオムシ

セミの声もピタリと消え、あさの光りも日ごとに穏やかになって行く。
ミカンの木にクマゼミの抜け殻が一つ。
その下には育ったアゲハのアオムシが3匹、葉を食している。
これから蝶になるのか、それとも来春にむけての越冬サナギになるのか、判らない。
そういえば、たくさんのギンヤンマやオニヤンマを間近に見て、心躍っていたのは、昨夜の夢。
歳は取っても子供である。
隣の奥さんもウチのアオムシを通る度に観察しているらしく、
「目がかわいいのよ・・」と子供である。
花は育ててもアオムシは気持ち悪いとミカンの木をちょん切った婆さんもいたっけ。
たまに飛んでいく蝶やトンボを顔で追ってる人を見るが、虫好きな人である。瞬時に種類や名前の判別をやっており、会議どころではないのである。
ボクも小学4年生の時、窓から教室に飛び入りしてきたギンヤンマのオスに
思わず「ヤモ、ヤモだ(ギンヤンマ、ギンヤンマだ)」と叫んだところ、「授業中ですよ・・」としかられた。
虫好きの先生なら、展開も違ったとおもうけどな。
ミカンの木の隣に石の「文字恵比寿」さんがある。江戸末期からずっとそこに御座ったのである。
”恵比寿八十八ヶ所巡り”というのが近日始まるらしく、ボランティアのご婦人たちが事前の視察に来られたが、アオムシには気づかない。
ミカンの左隣のモチノ木を見たら、見たこともない角のある緑色のアオムシがいたけど、これこそレディー蛾ガに違いない。