服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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麟祥院

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大通りから一歩はずれると小路があり庶民の暮らしがある。
我が佐賀の街のようでもある。
通り過ぎるのをためらうような山門に引き寄せられて山門をくぐる。
こじんまりした庭園が続きこんもりと樹木が茂っており、隣接するビルの壁面を隠すように竹すだれが張り巡らされ、竹のすだれもうつくしい。
時の流れとは言え、せめてもの自衛手段なのであろう。
山門脇に「東洋大発祥の地」の石碑があり、また春日局の墓の案内板がある。
森のような墓地の奥に春日局の墓はあった。流線形の墓石に四方がら直径10僂阿蕕い侶蠅空いてる。墓を囲む石塔がすべて崩れとりはずされている。
大河ドラマがあってるころには、たくさんの観光客が来たのであろうが、道順の標識も朽ち果てている。
草木の中に墓石がぎっしりと連なる。
どことなくパリの○○墓地やアンコールワットであり、普通に見る墓地の風景とはかなり異なる。
猫車や水道のホースが作業半ばのようにあちこちに放置されているが、だれもいない。なのに解放してある。
大穴を当てたような思いで山門を出、山門を振り返る。
山門の「麟祥院」がにわかに輝いて見えた。
通りに出て改めて電柱の「春日通り」が目に入った次第。