服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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文化途上

昨日の佐賀新聞の「読者の声のひろば}に詩人の貝原昭さんが書いておられた。『県内唯一の総合詩誌「滾滾(こんこん)」の編集責任者であった吉岡誠二氏が今年二月中旬、63歳で急逝された。・・・』」と低迷し疲弊していく
現状を『私が20代半ばごろには、池田賢士郎氏が若手の詩人に呼びかけ、「現代史研究会」の詩誌創刊が始まった。「はんぎい」が続き、その後「ペン人」創刊など、若い詩人たちが熱気あふれる議論を交わし、詩壇にも活況を呈していた。・・』と活気あった時代を上げ、存続を決意された貝原氏が若者に参加を呼びかけていらした。
佐賀の文化状況は基本的には今も昔もきびしい。
しいて言えば不毛性は変わらないようだ。
不毛にせんがために、民間、個人での切磋琢磨であったわけで、貝原さんの不安と嘆きは、いまの現状でもあるとおもう。
行政レベルには今もってその感覚は育っていない。人材もいるのやいないのやら。
県に文化課があったころには、田中艸太郎文化課長いを筆頭に、文学関係者や美術関係者も存在し、まだしも行政と民間が刺激的に接触し、あるいは交流?はあった訳だが・・。(新郷土も発刊されたり県展改革(騒動)もあったりして。)
ことは文学界に限ったことではない。
ボクは美術であったが池田賢賢士郎さんの「はんぎい」のメンバーでもあった。
そこで不毛を取り除き、地元文化を活気付けるには「文学も美術も無縁でない」ということの多くを賢士郎さんやそこに集まる詩人の方々から教えられ、勉強してしまった。というかまだ進行中でもあるが。
昨日も11月に開かれる第一回佐賀市民芸術祭のことで主催の佐賀市の5人の方とその件でお会いした。掛け声はイイのだろうが、ことの根本は以前と停滞したまま。不毛性はぬぐえない。
イイ方向にはいくらかは修正、改善されていくとはおもうが。