服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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サッカーを見ながら

逆の意味ですごい試合だった。
Bグループ、タヒチ-スペイン戦。
スズメバチの大群にイナゴの大群が襲い掛かったというような激しい戦いではなかったろうか。
判官びいきはあっても、同情はいらない。
10対0とタヒチは負けたけど死力を尽くして戦っていた。
全員アマチュアである。通るべき関門ではあろうが、個人個人に差はない、技能の違いにすぎないから、スペインも攻めの手をゆるめない。
今この瞬間も、どこかで人知れず独りでやってる人がいる。
若者のならば、いずれ日の目を見ようが、表舞台を避けて、ひっそりという人たちもいらっしゃる。
アートに関して言えば、今回のベネチアビエンナーレは、無名の人たちを取り上げている。
「作品の優劣とは?」を少なからず問うているようだ。
かつて柳宗悦は無名の職人が作り出した作品を民芸、工芸として芸術の域に押し上げ、今に至っている。
山本作兵衛さんがいて、陽はあたってもひっそりと暮らす熊田千佳慕さんがいた。