服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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グラフィックデザイン

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デザインは相変わらずグラフィックが多い。どれも直、ポスターとして使えるものばかり。と言うか、洋画でも日本画でも書でも工芸でも写真であろうとそのままポスターとして使える。だけにデザインの現状はきびしかろう。
一席、網美喜子さんの「冷蔵風呂」は本気で遊んでいた。
高校生であろうと成人であろうとかまわない。
白クマが冷凍室に入って黄色いアイスを食べている。
ありそうな場面ではあるが、かわいい。
先生と相談しながら描いたとコメントしているが、どうでもよい。
先生を立てているのだろう。
逆遠近法、平面、抑えの効いた青と赤が背景でグレーの冷蔵庫に黄色いアイスを持つ白いクマちゃんと来れば緑も登場させたいところだが、グリーンの冷蔵庫はないだろうから、自然とグレーになるのだけれど、グレーが効いてる。漫画のようで理にかなったモンドリアンの処理。
オリジナルの持つ平面なテクスチャーと5原色の色面積の配分とトーンの均等化をやってる。印刷物にするより実物がイイ、素敵。
先はどうなるかわからないが、やりそうな人だとおもう。
グラフィックデザインの基本であるように見えて、古くなく新しい。
その新しさは、何かといううと、作者自身が新しいのである。
一生懸命、必死で生きてることを微塵も見せずに遊んでいるように見える。
目立つばかりがアートじゃない。ひたすら人知れずこつこつと、という時間をどこかでは通過するだけでなく、一生持ち続ける強さが肝心。
遊びこそが大変でアートの根源であります。