あんまり天気がイイものだから、春をさがしに山間部へ。
上着を脱いでもいいくらい。
まだ野山は枯れたままで、新緑はおめにかかれない。
渓流がきれいな神埼の仁比山公園に来たが、だれもいない。
つり橋のそばにある老人施設が大型重機で取り壊されている。
施設が消えた分、空がひろくなったようだ。
ブランコに腰掛け、スケッチブックを開くが、ペンがない。
ブランコの下の泥水を桜の小枝につけて描く。
これはこれでおもしろい。
そう、台湾の生コンミキサー車には”泥水”と書いてあったな。
見下ろす山の間に平野が開け、有明海まで広がっている。
どこか遠くへ行ってみたくもなる。
