服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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ゴジラを支えた美術職人

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佐賀新聞の隅っこに載ってた。
"生誕60年の「ゴジラ」映画製作に関わり、2012年に89歳で亡くなった
特撮映画美術監督の井上泰幸さんの遺品を集めた企画展が、
31日まで出身地の福岡県古賀市で開かれている。~"
ということで車を飛ばした。
高速で大宰府を過ぎ古賀市までおよそ50分。
その場所すぐにわかった。
公民館と図書館があり図書館の二階がギャラリーになっている。
ゴジラを支えた特撮美術監督・井上泰幸」さん。
イデアスケッチ、模型設計、撮影用大型プール設計、波製造機製作、制作予算見積もり、遊園地用の動く手品師人形、など様々な資料が展示されている。
本の一部ではあろうが、ご苦労や面白さが見えてくる。
地道な手作りの積み重ねがカッコイイ特撮映画になるわけである。
特撮好きな少年のような職人さんたちがああでもないこうでもないと、ほとんど経験を頼りに作られていくもののようである。
当時、ボクも映画のミニチュアを作るある工房に就職しようと面接にいったのであるが、丁寧にその場で断られた。
「絵画や藝術を目指すようなところではない。あなたは、ここに来るべきではない・・」と。うれしいようなさびしい気持ちでその工房を出た。
その工房の名前も場所も全く思い出せない。すでに人手は足りていたのか。
角材が散乱して製作途中の軍艦が作業場に置かれ、看板屋さんのようでもある。
いまの映画はCGになってしまった。
リアルなんだけどウソっぽくすぐ飽きる。
それに比べ日本のゴジラなどは、模型や合成とはわかるんだけど、迫力を感じてしまう。
2001年宇宙の旅」もそのイイ例である。
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