服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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岡田三郎助展

岡田三郎助展
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 午後県立美術館へ。
貸切バスが2台駐車している。
中学生の団体である。
展示室にざわざわーっと集団で入って来てさぁーっと出て行く。
一般客を気遣ってるのかも知れないが、ゆっくり見ればいいものを・・。
引率の先生に他のお客さんの迷惑にならないように、とかなんとかいわれているのだろう。一体何しに連れて来たのか?・・。
お客は年配の男女が多く、じっくり丁寧に見ている。
まさしく鑑賞である。
今回もいつもの美術館が異なる空間に変貌している。
特設のカラー展示壁面をしつらえてある。
紫の部屋、赤の部屋、白い部屋、イエローオーカーの部屋といった具合だ。
作品にもよりけり、お金もかかるだろうが、この方が見る側にもたのしいはず。
イエローオーカーの壁面はオーカーを押さえたイエローでよかったのではと感じた。
個展やグループ展でも作者好みの特設空間が登場するかも知れない。
お金がかかることではあるけれど・・。
大きな展覧会やビエンナーレでは最早主流ではある。
そんな壁専門工房を佐賀出身のA氏はニューヨークでやっているとか。
さて、岡田三郎助さんはキャンバスに草木を描いた習作を見れば達者な方と改めて認識するのであるが、よくもあれだけたくさんの作品を克明に制作したものだ。
これだけたくさんの作品を全国から集めるのは、たいへんなご苦労であったろうが、これでも代表的な一部であり、まだまだ日本中の美術館にある。
生きている限り描いて描いて描きまくるという絵画への貪欲さが際立っている。
日本アカデミズムの巨匠と云うよりは親方と云えるのだろう。
日本はもちろん、佐賀は出身地からもその流れは沈潜しながらも絶えないようだ。
同じ傾向の作品の中でも「おやっ!」と目に留まるのが、フレスコ、岩絵の具、パステルの作品である。技法や絵の具が違っているのであるが、新たな展開とはならなかったようだ。
サムホール(2号)ぐらいの「教会」(佐賀県立美術館所蔵)というペン画があった。注意を怠ると銅版画と見なして素通りしそうになる。
教会内部に差し込む陽光のペンの線が見えないほどの緻密なペン画なのである。
絵画コーナーに特設し、拡大鏡を備えて欲しいところだった。
ラファエロコランでもなくレンブラントの境地である。
これだけ大量の岡田作品を一堂に見られるとは思わなかった。
佐賀ならではの本格的な企画展である。
 
 
Tクリニックの絵画は個性的な独自のスタイルばかりである。
たのしんでいた時期を過ぎてか、お互いが影響し合い、チャレンジであり、前へ踏み出そうという姿勢に見える。
ピュアな画法が生まれている。
合同展以外にもみなさんそれぞれの個展ができないものかと思う。
クリニックを終え家とは反対の西に向かう。
ラーメン屋に寄り、そして南へ。
空港周辺は減反の大豆畑が広がり、稲刈りもまだ本格的ではない。
春のような天気である。
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