服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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汐待和子展

美術館から戻り、松原川沿いのギャラリーシルクロに行く。
汐待和子個展。
油彩の大作と海外のスケッチ水彩画である。
ベニスで個展をしたりと、毎年、海外にも一人で行かれる元気な女性だ。
毎日午後に、旅のことなどトークショーが開かれている。
トークによって絵画と世界との膨らみを持とうとされているのだろう。
昔に比べれば海外もかなり身近に感じられるが、
島国日本にとってはまだまだ遠いところかもしれない。
かつて”近くて遠い国”と云われたのが韓国。
今では日帰りさえできる。
海外からもぞろぞろ日本へやって来る。
反面、日本から一度も出たことのない人も少なくない。
スケッチからは訪れた街や村にたたずむ作者が見える。
おもむろに選択された場所から風景を見、画面を見る。
そこに流れる光と風は今であってもいく千年の時。
気負いなく風のようになる。
ただ描けばいいのである。
勝ち負けも、イイワルイもない。
それも旅のいいところ。