<売茶翁なくして若冲なし>昨日は近所の肥前通仙亭で売茶翁顕彰会理事長の川本貴美子さんの売茶翁と肥前通仙亭ができるまでのお話を楽しく聴かせてもらいました。通仙亭が出来て15年といわれましたが、棘の長い物語があり、また売茶翁、若冲においては美術史家・狩野博之氏がさらに研究中のことでもあります。「丹青活手妙通神」もはや神業。
若冲の先品ががポップアートとのように見えるのも、鍋島家の菩提寺・蓮池の龍津寺を拠点に諸国を周り、終には京都鴨川沿いの路上で移動カフェをする売茶翁あってのことではあった。その自由奔放な生き方が若冲など絵描きや文人に共感をえたようである。京都における売茶翁はかつてない正にポップな思想家であったのだろう。今こんな時代だからなおさら、自由な生き方や表現が続く時代でなければならないものである。