服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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中尾蔦一展

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博物館にまわり、中尾蔦一展と 売茶翁展を見る。
観客はボク一人。怖いくらいに静まり返っっている。
鹿島に中尾蔦一という日本画家(明治34年昭和12年)がいるなんて知らなかった。
奥さんや子供を描いた日本画と掛け軸などの15点。
東京美術学校で学び画壇デビュー。故郷鹿島に返り教鞭に着く。
先人の確かな才能と技量が伺え、自分にも少なからずつながっている。
おもしろいのが、(故)高田渡さんとの関係だある。
蔦一さんの妻・香さんが渡さんのお父さんの妹であるということ。
そんで、渡さんが少年時代、鹿島に住んでいたという経緯が、少し判った。
渡さんの実父・高田豊岐阜県の資産家、詩人、活動家であったが、破産し、東京都深川の援護施設で父子生活をする。
豊さんの妹が蔦一さんの奥さん・香さんであり、作品を通して蔦一さんの香さんにたいする愛情がにじみ出た作品となっている。
観客が他に誰もいないのでそんな因果を思いながらゆっくりと作品を見た。