服部大次郎の日々雑感2024⇦2006

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土手

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 幕王は売り切れ、それでは、スペシャルを一つ。 ほか弁持って戸ヶ里の漁港へ入る。 満潮とあって、臨む漁船の目線が高い。 ザブンザブンと波が護岸を越えてくる。 午後、潮がぐんぐん引きはじめるころ。 漁師夫婦は満載した漁船に乗り込み、海へと出ていく。 河口と田んぼが見渡せる土手に陣取り、時の過ぎゆくまま。 5月に比べれば日差しはやわらかい。海風のせいかも知れない。 今日も日が暮れていく。 土手に停まった車から男が降りた。 足を引きずっているが、スニーカーでリハビリお散歩のようだ。 漁港から土手に上がって、乗用車一団がこちらにやってくる。 何だこいつら、道に迷ったのか、、。 黒塗りのセダンが2台。白いワゴンと白いセダンが5台。 コワイ方々じゃあるまいな? 軍団はボクの前を通り過ぎ、焼却場の道を田んぼに下り、大豆畑の中を疾走し て、空港方面へと消えていった。何かの映画を見ているようだった。 陽は西の空を赤く染め牛津の双子山辺りに沈んだ。 土手の東側では午後に出ていった漁船が船団となって帰還してくる。 夜のニュースで判った。あの車軍団は政府の塩害調査団であった。